ゴルフ場は基本森の中になりますが、ゴルフをしていると自然と緑に触れる機会が増えるもの。
山や森林は色も音も良く、そしてなにより心が落ち着きます。
このように、緑といえば心が落ち着くというイメージがありますが、このリラックス効果は、どうやら思い込みでもなさそうです。
先程あげた色や音と「緑の香り」が働いています。
香りがもつ力は侮れないもので、その種類によっては、時に興奮作用を、時に記憶を呼び覚ましたりとさまざまです。
山や森林にもこのような香り成分があるのです。
「緑」の恩恵
森林の木々や植物は、揮発性のあるフィトンチッドという香り成分を発します。
このフィトンチッドは殺菌作用があり、葉が傷ついた際に放出されますが、人間に対して殺菌作用とリラックス効果をもたらします。
揮発性物質であるため、山や森林にはこれが充満しており、リラックスに最適といえるでしょう。
この「緑」の恩恵は山や森林以外からも受けられます。
たとえば、緑茶も青葉アルコールという香り成分を持っています。
緑茶を飲むと何故か落ち着く感じがするのもそのためです。
そう考えると、茶室はものすごいリラックススポットだといえます。
畳に使われるい草の主要な成分の内のフィトンチッド・α-シペロン・バニリンは優れたリラックス効果、鎮静作用を持っています。
また、抹茶に含まれるテアニンも高いリラックス効果を生み出します。
これが、覚醒作用のある部屋で覚醒作用をもたらす飲み物だったら、違った茶道ができていたかもしれません。
侘びさびの文化が築き上げられたのもこの「緑」の力があったからかもしれませんね。
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