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マウスガードがプロゴルファーの運動能力に与える影響

ゴルフのパフォーマンス向上と聞くと多くの人はスイングの技術や筋力トレーニング、道具の見直しを思い浮かべるかもしれません。しかし、最近の研究では「マウスガード」がプロゴルファーの運動能力や集中力に良い影響を与える可能性があることが示されています。マウスガードといえば、ラグビーやボクシングなどのコンタクトスポーツで使われるものという印象が強いですが、ゴルフのような非接触スポーツにおいても注目され始めているのです。

マウスガードは、口腔内に装着することで歯や顎を守るための装置です。もともとは衝撃から口の中を守るために開発されましたが、実は装着することで咬合、つまり噛み合わせが安定し、それによって身体全体の筋力の連動が改善されることが報告されています。特にスイングのような全身運動では、この咬合の安定がクラブヘッドスピードの向上やパフォーマンスの安定に繋がる可能性があるといわれています。

例えば、ある研究ではマウスガードを装着してスイングした場合、上半身と下半身の筋活動の連携が改善し、筋力がわずかに向上したという結果が得られました。これにより、クラブヘッドのスピードが上がる傾向が見られ、飛距離の向上に寄与する可能性があるとされています。また、マウスガードの装着が集中力を高めることも分かってきており、精神的な安定やショット精度の向上にも繋がると考えられています。

さらに、ストレスの軽減という点でもマウスガードは有効かもしれません。緊張する場面では無意識に歯を食いしばることが多く、その際の咬合力がマウスガードによって安定することで、心身のバランスが保たれ、結果としてよりリラックスしたスイングが可能になると考えられています。

もちろん、マウスガードにはデメリットもあります。装着に慣れるまで多少の違和感があり、最初は呼吸や話すことに支障が出る場合もあります。また、既製品ではなく歯科で作るカスタムメイドのマウスガードは費用がかかることもあるため、導入には少しハードルを感じる人もいるかもしれません。

とはいえ、高いフィット感を得られるカスタムメイドのマウスガードは、咬合の最適化によってその効果を最大限に引き出すことができます。実際の練習時やラウンド中に取り入れてみることで、その効果をより実感しやすくなるでしょう。

これまであまり注目されてこなかったマウスガードですが、科学的なエビデンスが増えるにつれて、ゴルファーにとっても新たなパフォーマンス向上のツールとして期待が高まっています。スイングの安定、集中力の維持、そしてストレスへの耐性といった要素は、競技レベルを問わずゴルフの成果に大きな影響を与えます。

今後は、マウスガードをトレーニングの一部として取り入れ、その効果を体感しながら活用していくことが、より高いレベルでのプレーに繋がっていくかもしれません。パフォーマンス向上のヒントは、意外なところにあるものです。

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