ゴルフというと、「メンタルが大事!」「テクニックを磨くのが上達の近道!」なんて言われることが多いですよね。

でも、最近の研究では、スイングのパフォーマンス向上には身体的な要素も欠かせないことがわかってきました。

今回紹介するのは、Sheehanたちが2022年に発表したレビュー論文。この研究では、ゴルフのスイングパフォーマンスに影響を与える「身体的な要素」に注目しています。

ポイントを簡単に解説していきますね!

1. バランス感覚がスイングを支える

ゴルフのスイングでは、体重移動や様々なスタンス(構え方)に対応する必要があります。この時、バランス感覚が優れているとスムーズに体を動かせるんです。特にスイング中の安定感が増すことで、正確性や力の伝達効率もアップ!

2. 下半身の筋力とパワーがスイングスピードを生む

「スイングのスピードを上げたい!」と思ったら、下半身の筋力とパワーがカギです。具体的には、**筋力や筋肉の柔軟性(剛性とも言います)**が高いと、クラブにより多くの力を効率よく伝えられるんですね。その結果、クラブヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びるというわけ。

3. 柔軟性も無視できないポイント

筋力やパワーだけでなく、柔軟性も重要です。特に「Xファクター」と呼ばれる、上半身と下半身の捻り具合が大きいほどスイングの力が増します。この捻りが大きければ、バックスイングも深くなり、クラブを振る時間が長くなるため、結果的に大きな力を発揮できるのです。

4. トレーニングでスイングパフォーマンスをアップ!

研究によれば、以下のようなトレーニングがスイングパフォーマンス向上に効果的だとされています。

  • バランストレーニング:片足立ちや不安定な足場での練習
  • 筋力トレーニング:特に下半身の筋力を強化するスクワットやデッドリフト
  • パワートレーニング:ジャンプ系の動きやスピード重視のトレーニング
  • 柔軟性向上:ストレッチやヨガで体の可動域を広げる

特に注目なのが、**抵抗を使ったウォームアップ(例えばバンドや軽い重り)**を行うと、スイング直後にパフォーマンスが一時的に向上するという点です。

ただし、トレーニングの効果を正確に測定するのは難しい面もあります。例えば、複数の筋肉をターゲットにしたトレーニングだと、「どの筋肉が一番効果を出しているのか」がわかりにくいのが課題。それでも、筋力・パワー・筋肉の柔軟性は、スイングスピードや飛距離に大きく貢献していることは間違いないそうです。

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