ゴルフのスイングは腰を回すものだと勘違いしている方が多いように感じます。
もちろん腰が回るに越したことはありませんが、本来は腰ではなく胸郭、いわゆる胴体部分の回旋がメインの動きとなります。
その中でもスイングの中で動いてほしいのは胸椎部分。
今日はなぜ胸椎部分が動いてほしいのか、考えてみましょう。
胸椎部の椎間板は一般的に上位から下位へとその大きさが増し、上部胸椎の椎間板が最も薄くなります。
椎間板の高さと椎体の高さの比率は、頸部や腰部に比べて胸部で小さいことが知られています。
椎間板の変形は脊椎の運動に影響するため、この比率が正常より減少することは、胸椎の可動性低下へとつながることを意味します。
また、その可動性低下の度合いは頸椎や腰椎よりも大きいと考えられます。
さらに胸椎は肋骨・胸骨と胸郭を形成しますが、この胸郭による支持がなければ、胸椎はほとんど負荷に耐えることができず、かろうじて頭部の重量を支えることができる程度だと言われています。
正常な胸郭では胸椎のみの場合の4倍の負荷に耐えることができるとされており、このことからも胸郭を構成する胸椎の可動性は重要であり、そのコンディションには目を光らせる必要があるでしょう。